2003年09月03日
トーノZEROアニメ感想出撃! マシンロボレスキュー total 2693 count

誕生日がこない……!?

Written By: トーノZERO連絡先

 今日のMRR。

 一言で言えば、誕生日がこない……という話でした。

 可愛い13歳の女医は、同じ誕生日の患者の男の子とプレゼントを交換する約束をしていたけれど、その誕生日を迎えることができず、死んでしまいます。

 これは、山田ミネコの作品「誕生日がこない」を連想させますね。未来から来たタイムパトロールが、女の子に、16歳になったら迎えに来ると言い残して去ります。しかし、女の子は16歳の誕生日を迎えることができません。山田ミネコ作品を連想させられて、それをMRRの感想に書くのは2度目になります。はたして偶然か、それともスタッフにファンがいるのでしょうか? それはさておき、山田ミネコの作品も良いですが、今回のMRRは、別の意味で、とても良い作品でした。MRRの中で、かなりの傑作だと思います。

 それはさておき。

 個別の描写を見ると。

 3DCGのポリスの環境の写り込みがなかなか良いですね。アップのマシンロボは、こういう部分で存在感が出ますね。

 掟破りの13歳の白衣のドジな女医、早乙女亜希。あまりの可愛さにびっくり。

 それに惚れてしまう誠。この、幼くストレートで純な愛は、とても素敵ですね。子供達の物語であるMRRならではの魅力だと思います。

 光るメガネ。

 アリスのきつい「スケベ」一言。純に突っ走る誠と、後ろで見ているアリスの対比も面白いところです。

 ホームから敬礼でデートに送り出す一同。更に応援するマシンロボ達という、なかなか笑える恥ずかしいシーン。

 そして、Kボーイによる隠し撮り。

 誰かの命が救えるなら、と医者になったという亜希。それが夢だと言います。それがドラマの後の方で、助けるために存在するマシンロボレスキューの誠と、ある種の心のつながりを持てる接点になるわけですね。

 盗撮は、「ここまでだね」とみんなが言って映像を切ってしまうのが面白いですね。最後まで見ないところが妙に良い味です。

 亜希の別れ際の敬礼の可愛さ。この可愛さから、一転して倒れる亜希という緊迫シーンにつながる演出の見事さ。倒れた亜希の視界を見せる画面が90度傾いている演出。

 そして、アイキャッチはBLファイアにポリスのアーム、ドリルのレッグという内容で、ついにBLロボもエクス合体してしまうのですね。

 誠に、覗き見ていたと知られた瞬間に消える一同。ハッと見ると誰もいない落差が面白いです。

 そして火災による停電。病院の自家発電機の爆発。マシンロボレスキューの出番。

 燃える病院に亜希を助けに行こうとする誠と、「行っちゃダメ」と止めるアリス。

 瓦礫の下の亜希。生きる意欲。この手で人を助けるために医者になった、マシンロボレスキューになった、ということで一緒になる誠と亜希の気持ち。

 シューターで地上に降りるシーンのスピード感がクライマックスの見せ場になるという、良心的な演出構成。殴る蹴るを見せ場にするよりも、ずっと良いですね。

 最後の、任務中に誠を殴るアリス。これも、かなり微妙な心理がよく出ていますね。

 本棚の中の通信パネル、というさりげない工夫。息子にふられた可愛そうな誠の父親。しかし、父親としてはまんざらでもないようですね。

 と~のは、短い人生の間に他人の何倍もの魅力を振りまいた早乙女亜希を応援しています。


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